気功体操をはじめてから「からだの変化」も感じられ、それに伴い「人や物に対しての見方や考え方も変わった」ように思います。気功をはじめる前は、問題があれば問題にしか目が行かず重箱の隅を突くように問題の原因を探していたように思います。
今思えば問題を解決しようとするのではなく、問題探しをすることで自分の中に安心感を得たかっただけのように思います。
気功をはじめてからいろいろな先生との出会いがありました。その中でも特に忘れられない先生がいます。
中国の長春の病院で患者さんに「気功の動作」を処方されていた王克明先生です。
私が中国に会いに行ったときは、もう病院での「気功の動作」の処方は引退されていたので処方を出す様子などは見られませんでしたが、当時のエピソードを会食をしながら聞かせていただきました。20年前の中国で聞いた話なので当時の中国と日本とでは、あまりにも生活環境が違ったので話が心にも記憶にも残らなかったことだけは憶えています。(笑)
当時、喫煙をしていた私は帰りの駅でタバコを吸っていると王先生に呼ばれました。王先生が「あなたがやめようと思えば、タバコはすぐにやめれます。それが気功をしている効果なのです。」言われました。
そのときは何のことだかさっぱり分かりませんでしたが、35歳のときにタバコを辞めようと思う出来事があり、辞めると思った日からはきっぱりとタバコを辞めることができました。
当時は毎日2箱吸うようなヘビースモーカーでしたが、本当にすんなりとタバコを辞めれました。
気功体操をある程度の期間続けられている方は、自分が何かをしようと思ったときの「からだの反応」が良いように感じます。
私だけではなく、教室を続けられている生徒さんの何人かからは「タバコを苦労せずに辞められた」という報告も受けています。