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2025.12.03
練功のこと

(1-6)鉄臂単提(2025/11/22)

11月22日(土)教室の振り返り

今回の参加者のみなさんは年末の仕事の忙しさからか、それぞれの”弱いところ”に疲れが出ている状態で教室がはじまりました。
そこでまずは、いつものように土台を充実させ”リラックスできる身体”作りから行いました。

【今回の動作指導】

今回取り組んだのは(1-6)鉄臂単提(テイエビイタンテイ)
日本語にすると「鉄の肘を持ち上げる」という意味です。

「鉄臂単提」の意味

○鉄=かたい・強い・折れない

・”力む強さ”ではなく、無駄な力みのない安定した強さ

○臂=腕(肩~背中~腕のつながりまで含む)

◇鉄臂=鉄の腕:しなやかで安定した強さを持つ腕

・力まず通った腕
・背中ら腕へ一本と通った感覚

○単=一方だけ・片方を明確に使う

・片側を使うことで中心軸のブレを確認する

○提=持ち上げる・引き上げる

・腕を使って”体幹の働きを引き出す”


【準備姿勢】

・両足を正面に向けて立つ

・両手は自然にたらす


【動作順序】

G1:左手の甲を見ながら左腕を横から円を描くように上へあげる
  左腕が肩の高さで水平になるタイミングで右手の甲を腰に当てる
  そのまま左手を托掌にして、天を押し上げるように伸ばす

G2:左手の甲を見ながら左手を下ろし、背中側まわして腰に置いた右手の上に載せるように置く

G3~G4:右腕から同じ動作を行い、腰に置いた右手の上に左手を載せるように置く

G5~G8:G1~G4を繰り返す。
    G8で右腕を水平に下ろしたら背中側の左手も下ろして準備姿勢に戻る


【動作のポイント・注意点】

・指先に意識を置いて手を上げる

・ゆっくりと一定の速度で大きな円を描く

・身体を傾けたり、回したりしない

・手を伸ばすとき肘を曲げない

・手首を上げ、指先が水平になるように伸ばす

・顔を上げたとき鼻が体の中心にあること

・腰に当てている手は左右交互に腰から背中へと上げて行く


○動作中の感覚

・手を上げた側の首や肩に心地よい突っ張り感(酸脹感)がある


【適応症】

・首、肩、腰の痛み

・胃の膨満感

・五十肩などの肩のこわばり


【教室での取り組み】

1.モウバンゴン・丸太推掌で土台作り
→上半身と下半身の動きをつなげるために行う

2.(1-6)を行い体幹の歪み(傾き・回旋など)があるかを確認する

3.足指・足首回しをして、再度(1-6)を行って変化を確認する
→下半身に柔軟性が生まれると、動きがどのように変わるかを見る

4.肩・股関節・首から肘までの長さを覚えてから(1-6)を行い変化を確認する
→自分の”身体の大きさ”を認識と動作にどのように影響するかを体験


○まとめ

季節の変わり目は、身体に大きな負担がかかります。
今年は特に寒暖差が激しく、みなさんの体にもその影響が強く出ているように感じました。

気功の教室でできることは、上に上がりやすい”気”を下げ”上虚下実”へと身体を導くことです。

これから春までは土台作りを中心とした内容が続くかもしれません。
寒い季節はどうかお付き合いください。
しばらくは”下実をつくる”練功を大切に進めて行きます。













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