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2019.11.04
練功のこと

動かすところを覚えることが…(11月日曜日教室)

~気の体操教室~かしまだ練功クラブ 11月の日曜日教室

開催日時 11月3日(日) 午前10時から11時30分
会場 幸スポーツセンター(第3研修室)

今回の教室は日曜日教室ということで、参加者の体調に合わせて動作を選んで進めて行きました。
11月の日曜日教室に参加した人たちのほとんどに背中、腰の歪みが見られたので
単純な発想ではありますが練功十八法(第2組)背中、腰の動作を選び順番に指導して行きました。

・いつものように教室はじめに音楽に合わせて練功十八法(前段)を行いました。

・そのあとに正座と馬歩で本日の体の状態を見て行きました。
※肩と股関節が左右揃わず座っている人、馬歩をしている人が、ほとんど(全員)だったので背中、腰の動作で教室を進めることにしました。

☆1番目の動作は(2-1)『双手托天』シュアンショウトゥオティエン、日本語訳は「両手で天を支える」です。

・『双手托天』はお腹の前で手のひらを上に手を組んで、体の中心の位置で手を持ち上げて行き顔の前で手のひらを返して天井を手のひらで押すように腕を伸ばします。伸ばした腕を左右に倒すようにして体側を伸ばし左右の腰のバランスを整える動作です。
一人一人の『双手托天』の状態を見て変化を見て行きました。

~双手托天のポイント~
○体を左右に倒す際に体幹が左右前後にブレない、倒す際に体幹が回ったり前後にブレると体側のストレッチ効果が生まれません。
動作中に体幹がブレないための工夫として、動作前に足指回しと足首回し+肩と股関節タッチを行いました。



動作前に足首、足指を回すことで下肢の柔軟性を作り動作中に床から離れない体を作りました。
床から離れないカラダを作ることで動作が安定します。

肩関節と股関節、首から肘を他の人に触ってもらうことで自分の体幹の大きさとカラダが動くところを覚えました。
自分の体の大きさを知ることで自然と体の中心は見えて来ます、あと動かすところが覚えることで、動きに無駄な力が入らなくなります。

今回の教室では(2-1)『双手托天』をこんな感じで指導しました。


☆2番目の動作は(2-2)『転腰推掌』ズアンヤオトウイザン、日本語訳は「腰を回して手のひらを押し出す」です。

・『転腰推掌』は左肘を引きながら右手のひらを前に押し出し腰を回す動作です。
動作中、肩に力が入ってしまうと手のひらを押し出す力が腰まで伝わらずに腰が回っていない動作になってしまいます。
今回の教室では、そこのところに注意をしながら『転腰推掌』の指導を進めて行きました。

~転腰推掌のポイント~
○前に押し出す手のひらに意識が向き過ぎると肩に力が入りやすいと私は考えています。
『転腰推掌』を行うときは動きはじめに肘を引くことを優先して動かして行くと肩に力が入らずに腰に力も伝わりやすいと感じます。

・動作前に磨盤功(モウバンゴン)とスワイショウを行うことで『背中と股関節の左右のバランスを整え』てから『転腰推掌』をしました。
カラダが動かしずらい状態で『転腰推掌』を行い、カラダを改善しようと考えて動作を行えば意識も前に行がちになり押す手が優先されてしまうと思います。
ここでは動作をする前に腰の回りやすいカラダ(動かしやすいカラダ)を作るすることで、肘を引くことを優先できる意識が持てるカラダで『転腰推掌』を行いました。
分かりづらい説明になりましたが言いたいことは、カラダが動かしやすいと頭でイメージした動きを実際にカラダで表現しやすくなるということです。


☆3番目の動作は(2-3)『叉腰旋転』チャヤオジュアンズアン、日本語訳は「腰の回転」です。
『叉腰旋転』は頭と足は同じ位置で骨盤で円を描き股関節周りを緩める動作です。
『転腰推掌』同様に動作中に肩に力が入っていると動きが小さくなったり、歪んだりしてしまうと考えられます。
一人一人の『叉腰旋転』の状態を見て肩に力が入らないように取り組んでみました。

~叉腰旋転のポイント~
○腰を回す場所を自分で理解していないと他のところに力が入り、円を描くように腰を回すことができなくなります。
今回の教室では股関節の位置(足の付け根の真横の少し凹んでいるところ)を他の人に触ってもらい骨盤で円を描いてもらいました。
どこが動くのかということを覚えると無駄な力は入らずに動きがスムーズになります。
腰で描く円は段階を踏んで大きくして行けば良いと考えます。
先ずはどこが動くかを体で覚えてから動作を大きくすることです。
どこが動くか分からずに、大きくきれいにだけを目的に動作を行うと余計に力が入ってしまいます。
あと骨盤で大きくきれいに円を描くための支える筋力がないことも動作中に力が入る原因になります。
焦らず、ゆっくりと取り組んで下さい。


☆4番目の動作は(2-4)『展肘弯腰』ヂヤンピイワンヤオ、日本語訳は「腕を広げ腰をまげる」です。
『展肘弯腰』は体の前中心で手のひらを重ね頭頂まで上げたら左右に開き、手を広げたまま腰を90度曲げます。



今度は下を向いたままの状態で手のひらを重ね腰を曲げた状態で重ねた手を頭頂まで上げます。



頭頂まで手を上げたら、手を重ねたまま腰を起こして再度頭頂まで重ねた手を上げます。
また手を左右に広げて腰を90度曲げ、下を向いた状態で広げていた手を1度重ね、2回目は体を起こしながら腰に空拳にしながらもどして終了です。
『展肘弯腰』は肩、背中、腰の左右のバランスが悪いと腰を90度曲げて体を倒した際に力が入りやすい方に傾いてしまいます。
一人一人の『展肘弯腰』の状態を見て左右のバランスを修正するように動作に取り組んでみました。

~展肘弯腰のポイント~
○左右のバランスを修正する(整える)上で必要なことは『双手托天』『転腰推掌』『叉腰旋転』のときに、ほとんどやりました。
ここでは『展肘弯腰』をする前に肩の動きを良くして腕の動すときにストレスがないカラダを作るように肩甲骨を他の人に触ってもらい(触るだけ)肩甲骨の開閉と外内回しをしてから『展肘弯腰』をしてみました。


※肩甲骨を触ってもらい動かしている様子

肩甲骨が自由に動かないと腕はスムーズに動いてくれません。
腕がスムーズに動かないと肩に力が入ります。
肩に力が入ると『展肘弯腰』は力の入る方に傾いてしまいます。
ここでもストレスを取り除いて動かしやすいカラダを作ってから動作に取り組みました。

~最後に~
今回の教室は背中、腰の動作を4動作行ったところで時間になってしまいました。
体調を整えることが目的の教室で動作を憶えるための教室ではないので6動作をする必要はありません。

今回は4動作共に肩に力が入らないようにということが目的の指導になってしまいました。
今回行った4動作のアプローチは、他のすべての動作のアプローチにもなると考えています。
動作を良質にして行くためには、動作中にカラダのどこが動くのかを覚える(知る)ことが重要だと考えています。
そのときのカラダの状態で、どのようなアプローチすることで良質な動作に繋がるのかは違ってきます。
自分で練習するときも、動かしやすいカラダ作ってから練功するは良いことだと考えます。
私も練功十八法を自宅・職場で自分のために行うときは、足の指と足首回して、背筋を伸ばす運動をしてから行うようにしています。


~お知らせ~
こんどの~気の体操教室~かしまだ練功クラブは11月9日(土)に午後7時からカトリック鹿島田教会で行います。
指導する動作は練功十八法(4-3)『上下疏通』シヤンシアシユウトンになります。
日本語訳は「腕を上下に動かす」です。
身体の歪みを取って、中心軸を整えてくれる動作です。




 
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