

〇教室の振り返り
今回の教室は参加者が少なかったので、参加者の体調に合わせた動作を選んで教室を進めようと思ったところ
一人の方は「特に悪いところは感じない。」もう一人の方は「胃の調子が悪い。」でした。
馬歩で状態を確認したところ、胃の調子の悪い方は背中に歪みと固さが見られました。
また、特に不調を感じていない方も背中に歪みが見られました。
なので今回の教室で行う予定だった練功十八法(3-4)扶膝托掌をそのまま行いました。
(3-4)扶膝托掌は背中に柔軟性がないと上手く行えない動作です。
【動作指導】
今回取り組んだ動作は
(3-4)扶膝托掌(フウシトウオザン)
日本語では「膝を支えて手をかざす」という意味になります。
「扶膝托掌」の意味
扶=支える、助ける
膝=ひざ
托=下から支える、持ち上げる、掌にのせる
掌=てのひら
〇扶膝=膝を支える、膝に手を添える
〇托掌=掌を持ち上げる、掌を支え上げる
◎扶膝托掌
直訳すると「膝を支えながら、掌を持ち上げる」という意味になります。
特徴として“下半身を安定させて、下から上への動きを連動させる”動作です。
【準備姿勢】
・両足は肩幅1.5倍に開き、つま先は正面に向けて立つ
・両手は自然にたらす
【動作の順序】
G1:上体を前に曲げ右手を左膝にあてる
G2:馬歩にしながら上体をまっすぐ起こし左手を上げて托掌にする(眼線は左手の甲を見る)
右手は体が歪まない程度に左膝から股関節に近づける
G3:左手を下ろしながら、上体を前に曲げ、膝を伸ばして行く
眼線は左手を追いながら下げて行く。左手は右膝に下ろし、両腕は交差して両膝の前に両手を持ってゆく
G4:馬歩の姿勢で右手を托掌にして上げ、左手は体が歪まない程度に左膝から股関節へ近づける(右手の甲を見る)
G5:右手を下ろし、両腕を交差させて両膝の前に両手を持ってゆく
G6:左手を托掌にして上げ、右手は体が歪まない程度に左膝から股関節に近づける(左手の甲を見る)
G7:左手をおろし、両腕を交差させ両膝に手をあてる
G8:右腕を托掌にして上げ、左手は体が歪まない程度に右膝から股関節へ近づける
※G1~G8は音楽号令1~8という意味
〇動作中の感覚
・顔を上げ手の甲を見るとき、首、肩、腰、脚に心地よい伸び感や酸脹感を感じることがある
【動作のポイント・注意点】
・手を上げるとき“肘を伸ばし”托掌にする
・重心が左右に振れないようにする
【適応症】
・首、肩、腰、脚部の重だるい痛み、冷え
・気力、体力の衰え
・運動不足
【教室での取り組み】
①(3-4)の今の状態を確認する
②体幹調整3動作を行ってから(3-4)の変化したかを確認する
※3動作は“四股歩き”“左右交差で手のひら・膝タッチ”“左右の腕脚を対角で回す”
③足指・足首回し&脚セルフマッサージを行い(3-4)が変化したかを確認する
④モウバンゴンを行い(3-4)が変化したかを確認する
⑤呼吸を整えてから練功十八法(後段)を音楽にのせて行う
⑥7秒間掛けて上げ下ろし馬歩を行い(3-4)が変化したかを確認する
⑦肩・股関節・首~肘タッチをして(3-4)が変化したかを確認する
〇取り組みの意図
・(3-4)は動きの難しい動作なので①でどのように参加者が行っているかを細かく見ました。
・背中の歪みを②を行うことで歪みを軽減させ(3-4)がやり易くなるかを感じてもらいました。
・③はいつも通り脚に柔軟性を作ることで動作の質が上がるかを確認しました。
・④と⑥はいつも通り脚力を上げる(意識できる)ことで動作の質が上がるかを見ました。
・⑤は難しい動作なので、煮詰まらないように休憩を取りました。
・⑦は自分の体の大きさを自覚することで(3-4)の質が向上するかを見ました。
〇まとめ
(3-4)は動きが複雑なため、1つの動きが抜けていたりすると違う動作になってしまいます。
他の人と違うと感じたら周りに尋ねるか指導員に尋ねるかして下さい。
一人で抱えていても、なかなか解決できない場合もあります。
(3-4)は上体を上げるときに正面を向いています。
首、肩、背中、腰が左右の傾いたり回ることはありません。
正面を向くことだけ意識して行って下さい。
どうしても正面を向けないときは先ほど言ったように周りに尋ねてください。
動作の細かな違いを確認しながら練習することで、少しずつ身体の使い方が整っていきます。
焦らずに取り組んでいきましょう。