

〇教室の振り返り
今回の教室では、前回十分に取り組めなかった、体幹と片脚立ち動作とのつながりを感じてもらいました。
体幹への働きかけに加え、動かし方の意識によっても動作が安定する様子が見られ、たいへん面白い発見になりました。
【動作指導】
今回取り組んだ動作は
(4-6)四面踢○(毛+建)(スウミエンテイジエン)
日本語では「四方へ向かって羽根を蹴る」という意味になります。
「四面踢○(毛+建)」の意味
四=四つ、四方向
面=面、方向、側
踢=蹴る
(毛+建)=羽根のついた蹴り遊びの道具
・四面=四方、四つの方向
・踢○(毛+建)=羽根を蹴る
◎四面踢○(毛+建)
直訳すると「四方向へ羽根を蹴る」という意味になります。
気功的には「四方向へ脚を蹴り分ける」または「四方に向かって羽根を蹴るように脚を動かす」といった感じです。
【準備姿勢】
・両足は揃えて立つ。
・両手は親指を後ろに向けて腰にあてる。
【動作の順序】
G1:左膝をあげながら左足の内くるぶしを上に向けてゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。
G2:右膝をあげながら右足の内くるぶしを上に向けてゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。
G3:左膝をあげながら左体側に左足の外くるぶしを上に向けてゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。
G4:右膝をあげながら右体側に右足の外くるぶしを上に向けてゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。
G5:左膝をあげながら足の甲を伸ばし前へゆっくり蹴り出し、もとにもどす。
G6:右膝をあげながら足の甲を伸ばし前へゆっくり蹴り出し、もとにもどす。
G7:左かかとを後ろへ臀部に近づけるようにゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。このとき左膝は前に出ない。
G8:右かかとを後ろへ臀部に近づけるようにゆっくりと蹴り上げ、もとにもどす。このとき右膝は前に出ない。
※G1~G8は音楽号令1~8という意味
〇動作中の感覚
脚を動かしているときに股関節にほぐれる感じ、痛気持ち良い感覚(得気感)がある
※動作を行う上で痛気持ち良い感覚を求めることはしない。
【動作のポイント・注意点】
・足を蹴りあげるとき、内くるぶしは前方中央にあげる。
・外側に蹴りあげるときは、外くるぶしを体の横に水平になるようにあげる。
・前へ出すときは足の甲を伸ばし、後ろへあげるときはかかとで臀部を蹴るようにする。
【適応症】
・下肢の痛み、しびれ、脱力感
【教室での取り組み】
T1:(4-6)の動作を確認する
※足を持ち上げる位置や内外くるぶしの方向、足の甲、足の裏の方向を確認
T2:体幹強化3動作を行い(4-6)がどのように変わったかを確認する。
T3:肩関節・股関節・首~肘を触ってもらい自分の身体の大きさを自覚してから(4-6)を行い変化を確認する。
T4:足指・足首回し&セルフ脚マッサージをしたあとに(4-6)を行い変化を確認する。
T5:「腰を下げる・姿勢を保つ・腰を上がる」をそれぞれ7秒掛けて馬歩を行い身体のバランスを整える。
〇取り組みの意図
・T1では、四方向への脚の動きを覚えるとともに、「足をどの位置に、どのような形で上げるか」を意識してもらうために丁寧に確認しました。
・T2は動きによる体幹強化を行うことで(4-6)がどのように変わるかを確認しました。
・T3は自分の身体の大きさを感じて体幹を自覚することで(4-6)がどのように変わるかを確認しました。
・T4は足腰の柔軟性を高め、脚の状態を良好にすることで(4-6)がどのように変わるかを確認しました。
・T5は馬歩を丁寧に行うことで自分の体調を感じて、自分で体調を調整できるようにするために行いました。
〇まとめ
今回の教室で行った(4-6)四面踢○は股関節の硬さが動きに表れやすい動作でしたね。
股関節が硬いと、思うように動かせないと感じたのではないでしょうか?
そこで体幹に働きかける動作を行い、脚の動かしやすさや片脚立ちの安定感がどう変わるかを確認しました。
その変化も見られましたが、自分が特に驚いたのは「足をこの位置に、この形で上げる」という目的意識を持つことで、皆さんの動作がしっかりと安定したことでした。
意識は、自分の身体に光を当てることと似ていると感じました。
どこをどのように動かすか、そこに光を当てることも、練功の上達には大切なのだなあと気づきました。
今回の教室は自分にとっても、たいへん勉強になる教室でした。