

〇教室の振り返り
今回の教室では(5-1)四面推掌を行う際に参加者の皆さんがいつもより身体に力を入れているように見受けられました。
何故だろうと思いながら見ていると、同じ動作をしていても力の入る場所は人それぞれで、あらためて身体の使い方の違いを感じました。
(5-1)は以前から身体の変化を感じやすい動作だと思っていたので、今回見られた「力み」とも何か関係があるのではないかと考えながら教室を進めました。
【動作指導】
今回取り組んだ動作は
(5-1)四面推掌(スウミエントウイザン)
日本語では「四方に手のひらを押し出す」という意味になります。
「四面推掌」の意味
四=四つ、四方向
面=面、向き、方向、側
推=押す
掌=手のひら、掌
・四面=四方、四つの方向、周囲の各方向
・推掌=掌を押す、手のひらを前へ押し出す
◎四面推掌
直訳すると「四方へ向かって手のひらを押し出す」という意味になります。
気功的には「脚から体幹、腕、手のひらへと身体全体を繋げて押し出す動作」と考えています。
【準備姿勢】
・両足を肩幅に開き、つま先を正面に向けて立つ。
・両手を空拳にして腰に置く。
【動作の順序】
G1:両手を開きながら、手のひらを上に向け、手の甲を見ながら上に向かって伸ばして行く。
G2:準備姿勢にもどる。
G3:両腕を左右に開きながら上体を左にまわし、腕を左右に伸ばす。
(手のひらは外に向き、目は手の甲を見る)
G4:準備姿勢にもどる。
G5:G3と同じ動きを左右逆にして行う。
G6:準備姿勢にもどる。
G7:正面を向いたまま、両手を立掌にしながら身体の両側へ腕を伸ばす。
(手のひらは外へ向ける)
G8:準備姿勢にもどる
※G1~G8は音楽号令1~8という意味
〇動作中の感覚
首、肩、肘、手首、指に酸脹感がある。
【動作のポイント・注意点】
・腕を伸ばすときに肘を曲げない。
・身体を左右にまわすとき、胸だけで捻らず、腰・骨盤を含め体幹全体でまわす。
・身体をまわすとき上体は傾かないようにする。
【適応症】
・使い過ぎによる肘の故障
・手首、手指の腱鞘炎
・肩、腰のコリによる痛み
※教科書に記載されている適応症
【教室での取り組み】
T1:(5-1)の動作順序と今の状態を確認する。
T2:スワイショウをしたあとに(5-1)が変わったかを確認する。
T3:両手のひらで気のボールを作り下丹田に収め、各7秒掛けて下げる・止める・上げる馬歩を行ったあとに(5-1)の変化を見る
T4:足首回し・セルフ脚マッサージを行ったあとに(5-1)の変化を確認する
〇取り組みの意図
・T1では(5-1)は単純な動作のようで、順序は間違えやすいので、しっかりと覚えてもらうように確認しました。
・T2では軸を整えることで、(5-1)がどのように変化するかを見て行きました。
・T3では下丹田を意識を置き、そこから動きはじめる感覚を持つことで(5-1)がどのように変化するかを見て行きました。
・T4では足首足指回しで関節を緩め、セルフ脚マッサージで筋肉を緩めることで(5-1)がどのように変化するかを見て行きました。
〇まとめ
この動作(5-1)は左右の身体のバランスを中心軸で整える動作だと思っています。
教室はじめに見受けられた参加者の人たちそれぞれの身体の力みも教室を進め中心軸が整ってくることで落ち着いてきたように見えました。
私見ですが、下丹田に意識を置き、そこから動きはじめる感覚を持つことで、中心軸が整いやすくなり、身体の余分な力みも抜けていくのではないかと感じました。
そのため、これからも馬歩は大切に行ってもらいたいと感じました。