2月7日(金) ※はじめての氷点下
1月2日に友人からLINEで『明けましておめでとう！今年もよろしく！』と連絡が入り、そのあとに『大晦日に突発性難聴になっちゃったみたい？現在は左耳がまったく聴こえず、4日にでも耳鼻咽喉科に行きます。』と書いてありました。
高校時代からの友人で2年前に久し振りに会う機会があり、それ以来『月に1、2回程度はり施術』に通ってくれている。
突発性難聴は治療をはじめる時間が早ければ早いほど有効だということは聞いていたので『4日まで放っておかないで今日にでも救急で病院に行った方が良いよ。』とLINEで返信をしました。
※難聴になり聴力低下の状態を続けていると聴力低下が常態化してしまい聴力が戻らなくなってしまうので少しでも早い治療が必要と言われている。
『今日はもうお酒飲んじゃったしな～。』と返信が来たので、埒が明かないと思った私は電話を掛けて「タクシーでも良いから病院に行った方が良いよ！」と友人に伝えました。
友人の自宅から車で10分から15分くらいのところにある「あそこの大学病院だったら救急で診てもらえるのではないか？」と伝え受診を勧めました。
その日に友人は大学病院を受診してくれたのですが「今日は検査が出来ないので1月4日にまた来て下さい。」と言われ帰って来たとLINEで報告がありました。
私は『そうか、検査が出来ないと何も出来ないのだなあ～。』と思い、彼に無駄足を踏ませたことをLINEで詫びました。
4日（土）に病院を受診した友人は医師から「今日から入院して下さい。」と言われたそうですが、家庭の事情を話し6日（月）からにしてもらったそうです。
※個人の事情なので、ここでは触れれませんが、年末から年始に架けて少しストレスの掛かる環境だったようです。
友人は5日（日）に入院前に体調を良好にする目的ではり施術を受けに来院してくれました。
予約を受けたときに「鍼灸施術は突発性難聴に有効ではあるが、ドクドクといった脈を打つような耳鳴りがある場合は動脈瘤の可能性があるので絶対に医療機関での検査が先でないと施術はNGだよ。」と伝え、そういった症状がないことを確認して、今回は耳への対応ではなく、あくまでも全身の疲労回復、緊張緩和が目的の施術だということを伝えました。
○突発性難聴の原因はほとんどがストレスからということが多いようですが、それは原因がはっきりしていないということでもあります。
原因がはっきりしている場合は友人に伝えたように『動脈瘤』や医療機関の検査でしか分からない『聴神経腫瘍』などがあり、突発性難聴の治療の基本は医療機関で診てもらうことが先になります。
友人も入院中の検査では原因が分からなかったようで、入院中は医師に「イライラするのが1番良くないですよ！」と毎日言われていたとのことでした。
あと5日に来院してくれたときに「1月2日は無駄足を踏ませてしまい悪かった。」と再度誤ったところ、「いや、2日に行っといて良かったみたいだった。」と話してくれ「2日に救急で行ったことで耳鼻科に渉りがついていて4日はスムーズに診察と検査をしてもらえた。」とのことでした「近所の耳鼻咽喉科から受診していたら明日から入院という訳には行かなかったよ。」と話してくれ、私もそのことについては『結果的に良かったなぁ』と思いました。
明日から検査を含め最低でも9日間の入院治療と言われたそうです。
入院からの治療経過は良好で1月15日に順調に退院しました。
退院時の聴力はほとんど元の状態に戻っているとのことでした。
○退院時の症状（状態）
・左耳にすこし詰まった感じがある。
・自分のしゃべった声が左耳の中で響いている感じがある。
・聴力は元とおりという訳ではないが、聞こえるようにはなっているとのこと
退院時に友人が医師と看護士に「片方の耳が聞こえる所為か難聴の状態を1か月も2か月も放っておいて来院する人もいるが、それで来ても治療薬が効かなく、聞こえないまま退院する人も少なくないのですよ。」と言われたそうです。
「今回はそうならなくて良かった。」と言われたとのことでした。
私も本当にそうだ！と思いました。
その後、友人は週1回程度で5回ほど来院してくれています。
仕事もいつも通りにしているとのことです。
（2月15日）
現在は、「耳の症状はほとんどないが、雨が降る前や降っているときに、まだ少し自分の声が耳の中で響く感じがある。」とのことです。
退院後の施術の目的も『全身の疲労回復と緊張緩和』です。
日常生活で疲労て緊張した身体と精神（こころ）をそのままにしていては耳の症状の回復は望めないと考えています。
原因がはっきりしないが故に耳に拘らずに『全身のバランスを整える』ことが大切だと考えています。
本間鍼灸院 本間
