~ 気功体操の学び方 ~
かしまだ練功クラブでの気功体操の学び方は、以前に私が所属していた気功協会での学び方を基に気功体操を学んでいます。
その気功体操の学び方は次の5つの段階に分けて学んで行きます。
1.形のマスター
2.呼吸のマスター
3.意識のコントロール
4.力を抜く
5.生活への応用(生活へ活かす)
この5つの段階を一つ一つ説明して行くと
1.形のマスター
先ずは形(動作)を覚えることが大切です、形を覚えなくては次の段階に進むことはできません。
動作もただ行うだけでは、日常動作の癖に気付くことはできません。
足(つま先)の置き方や、手の伸ばし方などを意識して行うことで自分の動きの癖が見えて来ます。
教室ではこのことの繰り返しですが、繰り返し動作を行い無意識に動作ができるようになると感性は広がって行きます。
無意識に動作ができると呼吸も深くなり動作中に自分の呼吸を意識できるようにもなります。
かしまだ練功クラブでは体を変えて行くうえで形のマスターは1番大切な学びだと考えています。
2.呼吸のマスター
教室で行っている気功体操の一つである練功十八法の呼吸法は号令が奇数のときに吸って、偶数のときに吐くことが基本です。
※伸ばす(筋肉が張る)ときに吸って、緩める(筋肉を弛める)ときに吐きます。
形のマスターでも述べたように動作を無意識にできるようにならなくては呼吸を動作に合わせることは出来ません。
呼吸を動作に合わせられるようになると呼吸を意識しないで動作をしていたとき以上の効果が得られるようになります。
号令の奇数で吸い・偶数で吐くに拘ると動作によっては合わなくなります。
そのときの練功十八法は自然呼吸で行って下さい。
体を整えるために呼吸を意識して行う気功体操もありますが、基本は自然な呼吸で行うことが最良(リラックスできる)と考えています。
3.意識のコントロール
呼吸と意識はたいへん関係が深く、呼吸法が十分に行えないと自分の体を意識することは出来ないと考えます。
動作の習得が不十分で呼吸を意識する余裕がなければ自分の体を意識すること・感じることは出来ません。
はじめは下腹部にある下丹田に意識を集中できるように練習をして、次第に手、足、腰など、自分の体の各部位に意識が集中できるように練習をします。
意識をするということは『光を当てる』ということだと考えます。
先ずは、あれこれ思考せずに『感じる』ことからはじめて下さい。
4.力を抜く
各動作を行うときに、肩や股関節の力が抜けていないことが多々あります。
そんなとき肩や股関節の力を抜くためは、逆に筋肉をできるだけ緊張させることからはじめ
体がある限界まで来たときに、力の抜けた状態を実感することができます。
動作で使われる筋肉をしっかりと使っていないときほど無駄の力が入ると考えています。
教室で動作前にエクササイズを行い動作がやり易くなる理由は、このことだと考えています。
力が抜ければ、動きのパフォーマンスも上がります。
5.生活への応用(生活に活かす)
1.から4.までの段階を習得すれば、日常動作での自分の問題点に自分自身で気付くことができます。
肩に力が入り緊張している自分に気付いたり、緊張から呼吸が浅くなっている自分に気付いたりすることができれば
1.から4.の習得で気功体操を応用してその状態を回避することが出来ると考えています。
以上が『気功体操の学び方(5段階)』の説明です。
今回、5つの段階に分けて述べましたが、
1.形のマスター
2.呼吸のマスター
3.意識のコントロール
は自分自身の内面の作業で、この3つの段階は言わば『トレーニング(練功)』です。
そして
4.力を抜く
5.生活への応用(生活に活かす)
この2つ段階は『成果(表現)』だと考えています。
教室では基本1.2.3.の繰り返しで練習をして行きます、そのことで『形の質・呼吸の質が上がり、意識が広がれば』『力を抜く技術も向上し、生活への応用も多様化』して行きます。
『形のマスター』は地味な作業ですが続けていれば、その延長に『呼吸のマスター・意識のコントロール』があり、その時その時の段階的で『力を抜く・生活への応用(成果)』があると考えています。
教室では健康を第一に考え気功体操を指導していますが、気功体操は何にでも応用ができて、何にでも活用できると考えています。
一歩一歩の前進ですが、必ず前へは進んでいると考えています。
【かしまだ練功クラブの皆さまへ】
現在は土曜日教室はお休みですが、自分なりの練功で無理せず続けて下さい。
2020/03/25 かしまだ練功クラブ 本間